遅くなってしまいました・・・

先日Twitterで報告しましたが「将皇」が日本将棋連盟後援のサイト&アプリに認定されました!関係者の皆様およびユーザの方々に深く御礼申し上げます。
http://www.shogi.or.jp/topics/2014/02/post-938.html

これだけだとTwitterの報告と変わらないので、将皇の生い立ちとか今後の事を書こうと思っていたら二週間たってしまい・・・。雑ではありますが以下にまとめてみました。
■開発のきっかけ
大学3年生のときに人工知能に関する自由課題を履修したのがきっかけです。元々将棋が得意だった事もあり(中学生大会の県代表でした!)コンピュータ将棋を開発することにしました。もしかしたら、世界一の将棋プログラムが作れるかも!といった打算があったような気もします。

課題としてはそこそこのプログラムができたのですが、もっと本格的に開発したくなり卒業研究・大学院と研究・開発を続けました。教授の研究テーマと全く関係ないのに好き勝手やらせてもらえたな~と今になってしみじみ思います。コンピュータ将棋選手権にも何度か出場しました。一次予選は通過するけど二次予選は抜けられないという微妙な成績で市販ソフトには一度も勝てませんでした・・・。
■WEB、スマホ版の開発
就職してからは開発を中断していましたが、仕事のストレスを昇華させるために開発を再開しました(笑)。以下が当時のブログです。もう5年以上前になるんですね。
http://ken1-fund.jugem.jp/?eid=10

この時、重要視していた事がふたつありました。ひとつ目は気軽に遊べるものを作る、ふたつ目は通常対局以外で面白いと思える機能をつくる、です。

当時の将棋ソフトはダウンロード型が主流だったため(ハム将棋は既にありましたが)、ライトユーザはそもそもダウンロードしてまで将棋をしないのではないかと思っていました。そのため、Flashで気軽に遊べるように将皇をいちから作り直せば需要があると考えました。また「コンピュータ相手に普通に将棋を指してもつまらない。対人戦の方が面白い」と1ユーザとして思っていましたので、コンピュータ将棋ならではの機能を作ることにしました。これが実戦詰将棋(レーティング付)、詰まないかも将棋、勝ち切れ将棋の開発につながりました。その後、Flashでは遅すぎるという事でJavaアプレットの思考ルーチン(LV2以降)を作り、Android版が予想外にヒットし、iOS版を作り、入門編を作り今に至ります。色々作ったな~。
■今後の事
より多くの人に将皇を楽しんでもらいたいという気持ちと、コンピュータ将棋選手権に復帰してガチンコ勝負の醍醐味をもう一度味わいたいという気持ちがあります。

前者については、今までの機能拡張に加えて将棋倶楽部24にBotとして参戦したり、その対局を自サイトで中継してみんなで楽しむ場を作ったりなど色々考えています。別件の作業があってなかなか着手できていませんが・・・。時間がかかっても必ずやります!他にも、英語版対応、グラフィック・棋譜読み上げ強化、感想戦対応等々やりたい事が山のようにあります。多人数で作れば早くできるのかもしれませんが、将皇は私のライフワークなので可能な限り一人でやりたいんですよね。

後者については、何年かかってもよいので大会に復帰したいです。思考ルーチンを1から作り直して自分が満足いくもので勝負したい。将皇=弱いと思われている現状を変えたいと思っています。何年後になるかは自分でも分かりません(汗)

というわけで今後とも将皇を何卒よろしくお願い申し上げます!

コメント

  1. やじゅう より:

    いつも詰将棋を楽しんでいます。
    中級の2014/3/11/の出題ですが、8二飛を打つと、5二銀打と合駒して「もう詰まないようです」と表示されますが、詰みに至ります。
    こんなことは初めてなので、お知らせしたくなりました。

  2. a より:

    将皇は弱いのが残念ですね
    24のレート1000は欲しい
    あわよくば2000

  3. より:

    ひとつ目は気軽に遊べるものを作る

    ちょっとごちゃごちゃしてて
    すぐ遊べません
    広告とかも多いような、、、
    もっとシンプルな仕様にしてみては?

  4. ken1 より:

    コメントありがとうございます。
    「もう詰まないようです」の後に詰んでしまう現象は、FAQにも書いてあるのですが解決が難しい懸案事項です。時間はかかりますが解決していこうと思います。頑張ります。
    弱いのが残念とのことですが、将皇は元々初心者~中級者向けに作っており、基本的にはこれで十分だと考えています。今後、個人的な趣味で強いものを作りたいとは思っています。
    仕様のシンプルさと機能の充実性はトレードオフなので非常に難しいところです。使い方をグラフィカルに説明するなどヘルプを充実することで対応していきたいと考えています。
    広告については、ユーザからお金を頂かずにサービスを提供するのに必要なものであり、ご理解いただければと思います。

  5. asa より:

    この度は認定おめでとうございます。
    将棋を始めたころ、まさに開発の志にある通りハム将棋より強くて、気軽に指せる場を求めていました。
    その頃の出会いから数年来、将皇レベル2は私のすばらしい棋友であり続けてくれています。
    現在では私の方が若干上手になりましたが、相変わらず詰め将棋で勉強させていただいています。
    今後のご発展も楽しみにしております。

  6. ken1 より:

    お祝いのお言葉ありがとうございます!長く遊んで頂けているようで、開発者として大変嬉しく思います。
    ユーザの棋力向上にともない、COMの棋力がもの足りなくなっていると感じており、今後はもう少し強いものを作りたいなと考えています。
    今後ともよろしくお願いいたします!

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